6月の園だより
玄関ホールの大きな振り子時計が「ぼ~ん」と9時30分を知らせました。するとどこからともなく、事務室の受付の所へ、子どもたちが集まってきます。「カメのえさください」「はいどうぞ」と煮干しを渡してもらうと、「ありがとうございます」と言って、嬉しそうにカメの所へ行って煮干しをあげています。何人もの子どもたちが、大きなカメ、中くらいのカメ、小さいカメを数匹飼育している池の周りに集まって、カメが煮干しを食べる様子を見ている日々が続いています。
ある日、年中さんと年少さんが受付の所に来ました。年中さんは、いつものように煮干しをもらいました。年少さんは、もじもじしています。すると年中さんは、身体をかがめて年少さんの目線に合わせて、「カメのえさくださいって言ってごらん」と、優しい声でゆっくりわかりやすく教えていました。年少さんは、教えてもらった通り「カメのえさください」と言って煮干しをもらい、お礼を言うと年中さんと一緒にカメの所に行きました。
日々の生活の中で、このような異年齢のかかわりがよく見られます。遊ぶ時の約束やきまりなど、子ども同士で教え合う姿が本当によく見られます。本園ならではの縦割り保育の良さを実感した時でした。 気温の高い日が続いております。朝夕の寒暖差もあり、体調を崩しやすくなっているお子さまも見受けられます。お子様の健康管理には十分留意して登園をお願いいたします。園では、こまめな水分補給と休息、室内の温度管理や換気にも配慮して保育をしています。 (2023.5.31 園長 近藤)