保育室から
3学期に入り、年少児が出来るお仕事が増えてきています。
ある朝のこと、年長児が刺繡のお仕事をしていて、難しい箇所に差し掛かり一緒に確認をしていました。確認が終わり、ふとクラスを見渡すと、靴磨きをしている年少児の横に年中児が横について何かを言っていました。見るとたくさん靴クリームを出してしまい手が汚れてしまっていたのです。「いっぱい出してしまったね。綺麗にしようね。」と言い、自分のティッシュを出して拭いてあげ、その後、水道の所まで連れて行ってあげ、石鹼で綺麗に洗い、「よかったね。綺麗になったよ。」と、そっと伝えてあげました。それを聞いた年少児はほっとした表情でにっこりとしていました。
その後、クラスに戻ると、初めて織物をしていた年少児の毛糸がからんでしまい、先ほど刺繡をしていた年長児が「初めてなの?毛糸を元にもどしてあげるからね。私も、年少の時には難しかったからね~」と、からんでいる毛糸をほどいてあげていました。 ほんの朝のひと時に、こんなにも子どもたちの優しさがあふれていることを感じました。優しさの種を受け取った年少児はまたいつの日かきっとその花を咲かせていくことでしょう。日々気づかないうちに神様からいただいているお恵みに心から感謝をささげていきたいと思いました。 (れんげ組 苫田 )