5月の園だより

 入園式までは咲いていた園内の八重桜も葉桜となりました。しかし、学内のハナミズキの花は、青空に向って濃いピンク・薄ピンク・白色の花を咲かせ今が見ごろとなっています。幼稚園の玄関先にもピンクの花を咲かせたハナミズキの木があります。

 先日、津田理事長様と一緒に学内を散策しているとき「ハナミズキはね、イエスさまが十字架に架けられた木なのよ。だから、花は十字架の形になっているでしょう。」と、教えていただきました。桜が葉桜になった頃、ハナミズキの木々の美しさに心を癒されていた私にとって、この話を聞いた時には心が痛みました。

 数日後『信仰に生きる人々のお話』の中に許書寧氏がハナミズキのことを書かれていましたので紹介します。【昔々、ハナミズキの木の幹は太くて真っすぐな形をしていた。そのため、イエスが十字架にはりつけにされる時、十字架の材料として選ばれた。ハナミズキは自分の役目がつらくて、涙を流しながら嘆いた。するとイエスがこう言って約束してくれた。「ハナミズキよ、悲しむな。もう二度と十字架にならなくてすむよう、曲がりくねった木になるだろう。」その後、ハナミズキは本当に幹の曲がった細い木になった。イエスの十字架の上で苦しみをいつまでも忘れないように、花は十字架の形になり、真ん中にいばらの冠が付き、花びらの先には錆びたくぎのあとのようなへこみが残った。実際には、イエスが生きた時代のイスラエルにハナミズキはなかった。後にハナミズキの特徴をとらえて創った話だろう。ハナミズキは人々の想像力をかきたてる不思議な木であると・・・・・。】

ぜひ、今が見ごろで空に向いているハナミズキの花を、お子様と一緒に見てください。

                                                          (2021年4月26日 園長 近藤)